小児科医50年
喜寿を迎えた小児科医の話

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ぱちくりテストの意義

そもそも動物は反射で生きている。鉄砲の音で鳥は飛び立つし、熱いものに触れれば手を引っ込める。目の前に何かが飛び出せば眼をつぶる。これ全て反射である。この瞬目現象には意外と多くのニューロンが関与しているのである。しかし高等動物の過剰な反射はこれを抑制しなければ暮らしていけない。この抑制力の低下している子供がぱちくり3回だと考える。したがってあらゆる刺激に過敏である。音、光、味など5感に加えて第六感というか人間関係にも過敏である。従って引きこもり、不登校になる。神経性頻尿、不潔恐怖などの強迫症、吃音、喘息、頻回の自家中毒、反復性腹痛、不登校、これらの子供にぱちくり3回が多いことを私は実際に観察した。幼児においてこのテストは特に有効である。
 一般の頻度は某小学校で調べたところ一年生でざっと一割が3回つぶりであった、2年生では半減し、高学年ではほとんどみられない。勿論、上記の神経症では高学年でも見られる。
 興味があるのは、ほとんどの自閉症児が3回どころか全身で忌避反応を示す。彼らはきわめて強度の反射抑制低下状態にある。従ってあらゆる刺激を避けるために自らを閉ざしていると考えられる。引きこもりの子供、いや大人についてもいえるかもしれない。
 このテストはどんなことに使えるか。小児科臨床では、子供が神経過敏かどうかを知るのに有用である。症状にどのぐらい心因性要素があるかをみるのに使えそう。歯科医は子供の緊張状態を判定するのに有用かもしれない。しかし何より重要なことは、「子供は一人一人違う」ということを神経過敏度について客観的に観察できるということだろう。すなわち、ぱちくりテスト3回の子供の子育て、教育、医療には何らかの「気配り」がいるということであろう。
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【2005/05/10 21:28】 | #[ 編集]
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【2009/09/15 02:55】 | #[ 編集]
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【2010/02/05 09:06】 | #[ 編集]

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kan
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  • 1928年生まれ。
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